身体が不自由な人にとって、乱れた布団を掛けなおすことはかんたんではありません。ベッドから落ちたり、身体の下にもぐりこんだり。要介護者の方は寒い思いをしてなんとかもとに戻そうと頑張ったり、介護者の方はそれを心配して夜中に何度も布団をかけに行ったりといった経験はありませんか?
掛け布団昇降機「空飛ぶ布団」は、そんな方からのご提案でうまれました。とくにけいれんや発作などの不随意運動によって、布団をはねのけたりベッドから落としたりしてしまう方は、そのことが安眠の妨げや、風邪の原因になります。要介護者の方も介護者の方も布団のことを気にせず、安心してぐっすりとお休みいただければなによりです。ご本人も掛け布団の操作が自分で出来ることで自立心が芽生え、今では自信を持って生活されていらっしゃります。
「空飛ぶ布団」とは
「空飛ぶ布団」は掛け布団の4すみを昇降装置に固定し、リモコン操作で上下に動かすことができる装置です。標準仕様でリモコンについているのは、上昇ボタンと下降ボタンの2つのみ。操作はかんたんで、ボタンを放すとすぐに停止し、その位置で固定できます。
対応可能な掛け布団の重量は、最大10㎏程度。分解や組み立てがかんたんで、仕様変更が必要になった場合も一部の部品交換だけで対応できます。フリーサイズなのでどのようなサイズのベッドでも設置が可能。上昇限界、下降限界の位置にはそれぞれリミットスイッチがついており、自動的に停止するので安心してお使いいただけます。
「空飛ぶ布団」の効果
「空飛ぶ布団」を設置すれば、お身体が不自由な方でも時間を問わず、自分の意志で布団を上げ下ろしできます。そのため介護者の方は、布団を気にして夜中に見回る必要がありません。
上げたまま固定することができるので、診察や治療、介助の際も布団が邪魔にならずにすみます。ベッドにいないときは布団を上げておくことで、湿気を逃がし、衛生的な環境と快適な寝心地を実現。「今日は暑いから少し上げておこう」「寒いからしっかりと掛けておこう」といった調整も可能です。掛布団が羽毛布団でも重く感じられる方にも好評です。
「空飛ぶ布団」のオプション
「空飛ぶ布団」は、さまざまな不自由を抱えられている方に使っていただくため、いろいろなオプションをご用意しております。
- 2枚がけ仕様 掛け布団を2枚まで装着できます。
- 寝返り補助ベッド
- 呼気リモコン
- 音声リモコン
(旭化成株式会社製「ライフタクト」を使用) - エルボスイッチ
- i-MODEコントローラ
このほかにもお客様の状況やご希望にあわせ、最適な形をご提案いたします。ご相談ください。